【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」(マーチエキュート)

【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」(マーチエキュート)

100年!?の時を経て、生まれ変わった神田万世橋



東京の中心、千代田区。
秋葉原と神田の間を流れる神田川と、そこに掛る万世橋。
この地に「万世橋駅」という駅があったのをご存じでしょうか?

【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」
神田川に掛かる万世橋

今から遡ること約100年。1912年に「万世橋駅」の駅舎が出来あがり、第2次世界大戦中の1943年までの約30年間、JR中央線の神田駅~御茶ノ水駅間に「万世橋駅」という駅がありました。
その後、1943年に閉鎖された万世橋駅は、2013年9月に新たな商業施設として生まれ変わりました。

100年を超える歴史的遺構、「旧万世橋駅」の駅舎の一部が、大規模なリノベーションを経て、当時の雰囲気を残しながらも新たな商業施設「mAAch ecute(マーチエキュート)神田万世橋」として生まれ変わり、人の流れ、街の景色を大きく変えたのです。

【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」
mAAch ecute神田万世橋。川沿いのデッキは気持ちいいです

今回は、リノベーションによって見事に生まれ変わった万世橋(マーチエキュート神田万世橋)の様子をご紹介します。


100年の歴史を紡ぐ階段



この駅舎は100年を超える建築物。勿論、見どころは満載です。
何と言っても見どころの1つが“2つの階段”でしょうか。

1912年の開業当時に作られた「1912階段」と1935年に設置された「1935階段」。どちらもタイムスリップしたかのような、歴史を感じる空間です。まさにモノクロ映画の世界ですね。1943年に駅が休止してからは公にされることはなく、「mAAch ecute神田万世橋」のオープンによって70年ぶりに一般公開されたのです。

また、壁面のタイルも特徴的です。東京駅のレンガなどに見られる「覆輪目地(ふくりんめじ)」という高級な施工がなされています。

【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」
1912階段。100年以上経っています

【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」
1935階段。1912階段には及ばずとも歴史を感じ階段です

【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」
覆輪目地(ふくりんめじ)。タイルの間がカマボコ型にふっくらと盛り上がっています。今この技術をもった職人さんはごくわずかだそうです


電車に挟まれたカフェ



もう一つの見どころが、旧万世橋駅時代のプラットホームにデッキを設けて、フリースペースとカフェを併設した「2013プラットホーム」がです。ここの魅力は目の前を通過する電車の臨場感ですね。行きかう中央線に挟まれた空間は、正にホームそのもの。
そんな場所でコーヒーやお酒を飲みながら寛げるのです。電車好きな方には勿論、そうでない方も非日常を味わえる素敵なスポットです。

【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」
カフェN3331。カフェメニューとお酒も楽しめます

【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」
カフェの店内。目の前を中央線が走り抜けます

【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」
カフェの奥にあるデッキスペース。まさに駅のホーム。両側を中央線が走り抜けます

「2013プラットホーム」に併設されたカフェ「N3331 café&和酒」は、秋葉原にある中学校の廃校舎を現代アートセンターとして再生した、「アーツ千代田3331」のプロジェクトに携わった一般非営利芸術活動団体「コマンドN」が、プロデュースされました。
※アーツ千代田3331についてはこちらをご参照ください。


建築資産を活かしたリノベーションによって日本をもっと面白く!



旧万世橋駅は、1912年に初代駅舎が建てられてから、実に100年を超す時が流れています。
都心部には旧万世橋駅のように、時間の経過と共に使われなくなってしまった建物や施設はまだまだ数多く残っており、当然これから先も、もっともっとそのような建物や施設は増えていきます。

これからは、建物の堅牢性や様々な制度を考慮しつつも、すぐに壊してまた新たな建物を建てるというよりも、年月をかけて育ってきた建物に新たな息を吹き込んで再生させることが大切なのではないでしょうか。
そうすることで、年を重ねた建物でしかできない付加価値を持った空間、そして街の景色が出来ていきます。

【街ごとリノベ! Vol.3】 “過去と現在を結ぶ万世橋” 「mAAch ecute 神田万世橋」
100年前に建てられた高架橋の横には最新のオフィスビル。面白い景色です

mAAch ecute(マーチエキュート)神田万世橋のように、都心部の街は日本の建築資産を上手く活用(リノベーション)することで、もっと面白くなり、日本のオリジナリティが生まれていきます。リノベーションによって、伝統文化と最新技術の共生する面白い街づくりがもっと進むと、日本はますます魅力的になっていきますね。

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