【街ごとリノベ! Vol.11】 軍事兵器工場から“区立図書館へ” 「北区中央図書館」

【街ごとリノベ! Vol.11】 軍事兵器工場から“区立図書館へ” 「北区中央図書館」

築90年のレンガ工場が図書館にリノベーション



東京都北区王子エリア。
このエリアは第二次世界対戦終戦まで、旧日本陸軍の施設が多く立ち並んでいた所謂“軍都”でした。

多くの軍事施設は終戦後になくなりましたが、2008年に施設の一つであった弾丸鉛身場が、リノベーションによって図書館として新たに生まれ変わりました。

【街ごとリノベ! Vol.11】 軍事兵器工場から“区立図書館へ” 「北区中央図書館」


旧軍事施設が図書館として区民の生活を豊かにする施設に生まれ変わるという、なんとも素敵なリノベーションですね。

1919年に建立されたこの建物。
レンガ作りの圧倒的な存在感を誇る外観ですが、実際にどのような図書館になっているのでしょうか。


利便性を最大限に配慮された、レトロかつモダンな空間



入り口を入ると大きなエントランスホールが広がっていますが、まずここにビックリ。
レンガの外壁がそのまま内部に取り込まれています。レトロなレンガと、モダンな打ちっ放しのコンクリート壁が美しく調和した空間です。

軍事兵器工場から“区立図書館へ” 「北区中央図書館」


1階はワンフロア(約3000m2)で、一般開架室となっています。
書架の高さは一般的な図書館よりも低く抑えられており、館内の見通しもよく、閲覧席は自然光が注ぐ窓際に配しているなど、利用者の利便性が配慮された設計。

また、お弁当や飲み物の持ち込み可のフリースペースや、研究個室、対面音訳室・サポート室、中高生スペース、パソコン室など様々な専用スペースも設けられています。

軍事兵器工場から“区立図書館へ” 「北区中央図書館」


軍事兵器工場から“区立図書館へ” 「北区中央図書館」


館内の天井や、壁面などの至る所に元工場のレトロな面影を感じることができるのも、この図書館ならでは、楽しみですね

さらに1階には、白金の人気パティスリー『アトリエ・ド・リーブ』のカフェが併設されています。

軍事兵器工場から“区立図書館へ” 「北区中央図書館」


軍事兵器工場から“区立図書館へ” 「北区中央図書館」


ケーキだけでなく、オムライスや日替わりランチもあるのも嬉しいところ。テラス席もあるので、コーヒーを飲みながらゆったりと寛ぐことができるのもいいですね。


90年の時を経て、“武力から知力を高める”場所へ



多くの区民から愛される北区中央図書館。
心地よい光が差し込む館内で読書をしていると、この建物が以前は日本の武力を高め、戦争のために活用されていたとは到底思えません。

そんな建物が現在は、日本の知力を高め、区民の生活を豊かにする場所になっているとは本当に素晴らしいことでしょう。

軍事兵器工場から“区立図書館へ” 「北区中央図書館」


国内には全く活用されることなく、街の中心部に残っている大型の施設はまだまだあるでしょう。
そのような多くの施設は、北区中央図書館のようなリノベーションによって、新たな価値を生み出してくれる大きな可能性を秘めているのではないでしょうか。


RELATED TOPICS

- 関連記事 -

全ての"ちいきごとの記事"を見る

CATEGORIES

- カテゴリーから記事を探す -

^

ちいきごと

- ikigoto LIVING その他の特集 -