一方的じゃない、共に創り上げることが正しいカタチ。川崎フロンタ ーレが提案する地域貢献の本質

17.02.01

一方的じゃない、共に創り上げることが正しいカタチ。川崎フロンタ ーレが提案する地域貢献の本質

川崎フロンターレは、地域とのつながりが強いJリーグチームの1つ。ユニークなポスターでの宣伝、個性的なホームスタジアムイベントなどを開催して毎年、話題になっています。

 

ファンやサポーターの方のために活動をしながらも、集客プロモーショングループの鈴木順さんは、「フロンターレにとって何を地域貢献活動とするのか?」と言います。この言葉の真意とは。お話をお伺いしました。
 
 
 

行政機関と地域住⺠との距離の近さが川崎フロンターレの強み


 
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©川崎フロンターレ

 
川崎フロンターレは地域との関わりが強いクラブです。その理由は行政機関、ファン、サポーターとの距離が近いことにあります。例えば川崎市と連携しながら、アイデアやマンパワーの部分で地域イベントのサポートをいただいたり、ホームでの試合の日には約80人ものボランティアスタッフと共に、試合運営に努めています。

 

その他にも選手を起用した交通安全や薬物防止ポスターで啓蒙活動、多摩川の清掃を地域の方々と行う「多摩川”エコ”ラシコ」などを行っています。私たちスタッフはプレーで喜ばせることはできないからこそ、それ以外のところで地域の人々に喜んでもらうことを意識しています。

 

また選手たちも、「スタジアムで安心してプレーできることは当たり前じゃない」「クラブは地域によって支えられている」と言います。選手はサッカーだけやればいいわけではないので、地域の子どもたちの模範となるように意識して行動しています。
 
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©川崎フロンターレ

 
Jリーグが行っているアンケート調査で「スタジアム観覧者調査地域貢献6年連続1位」という輝かしい称号をいただきました。この評価は一日や二日だけの活動で得たものではないと思っています。

 

毎日、小学校や中学校などに出向き巡回教室を行うこと、地域イベントに積極的に参加すること、そういった日々の活動が積み重なってきたものです。もちろんクラブ側の力だけでは、到底達成できません。スタジアムで活動してくださるボランティア、アルバイト、警備スタッフはもちろん、試合を観に来てくれるサポーターや、地域の方々がいたからこそだと思っています。
 
 
 

みんなが笑顔に、幸せに、豊かになる


 
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©川崎フロンターレ

 
昔はソリが合わなかった思春期の娘さんを持つお母さんが、川崎フロンターレのボランティアスタッフを娘さんと始めたら、仲がよくなった話があります。結果的に今は下の妹さんもスタッフとして参加し、今では親子三人一緒にボランティアや試合を見に来るようになっています。

 

また、川崎フロンターレのファン・サポーターにはファミリー層が多いことも特徴です。30・40代のサポーターが、小さいお子さんを連れて試合に来てくれることで一緒にファンになってくれたりしています。

 

「安心して子どもを連れて行ける」「アットホーム感がある」とスタジアムの雰囲気のことをよく言われます。スタジアムに子どもが食べられる飲食店が並んでいる、試合中にブーイングがほとんど無いなど、その点も等々力陸上競技場の良い点だと思います。
 
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私たちのミッションは川崎を未来永劫、幸せに、豊かに、笑顔にすること。それには、たくさんの人たちに川崎フロンターレに触れていただく機会を増やすこと。そこを意識して取り組んでいます。

 

課題を挙げるとしたら、女性の集客です。昨年、新しくなったメインスタンドはトイレも綺麗に明るくなって女性にも好評です。また、女性向けのイベントも今年から積極的に開催し始めましたので、たくさんの女性の方にご来場をいただきたいです。
 
 
 

川崎フロンターレをどれだけ地域住⺠の「日常」にさせるか


 
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©川崎フロンターレ

 
サッカー観戦は非日常を体験するものですが、私は地域の人々の日常に川崎フロンターレが当たり前のようにあること、365日皆さんのそばに川崎フロンターレがあることを望んでいます。

 

川崎は昔、公害やギャンブルといったダークなイメージがありましたが今は変わり始めています。フロンターレを通して地域の人たちが胸を張って「川崎市⺠です」と言ってもらえるような、そんな存在になりたいと思っています。
 
 
 

受け取る側が判断し、認めてくれるものこそが地域貢献活動


 
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「地域貢献」って私たちが判断していくものじゃないと思うのです。「地域貢献活動を行っています」と私たちが自ら言うのではなく、私たちの活動を見て、地域の皆さんが判断するものだと思います。その上で、皆さんに評価していただけたら、きっとそれが本当の地域貢献活動なのだと思います。

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